社会保険労務士試験の学習 労働基準法①

学習

はじめに

以前から細々と学習していた、社会保険労務士試験について、学習中に気になった事や理解に苦労した部分についてアウトプットしていきたいと思います。

アウトプットにより自分の学習効率の向上と共に、これから学習される方の参考になれば良いと思っています

今回の範囲

労働基準法の総則の中から、

  • 労働条件の決定
  • 均等待遇
  • 男女同一賃金の原則

の3項目について取り上げ、印象に残った箇所について書いていきたいと思います。

学習内容

労働基準法 -総則-

労働条件の決定

労働条件の決定は次にような条文で定められています。

1.労働条件は、労働者と使用者が、対等の立場において決定すべきものである
2.労働者及び使用者は、労働協約、就業規則及び労働契約を遵守し、誠実に各々その義務を履行しなければならない。

労働条件は、使用者と労働者が対等の立場で決定するものです。
労働条件は労働基準法を最低条件として決められますが、その間にいくつかの協定があります。

法令全ての基準となるもの
労働協約労働組合と使用者又はその団体との間で、法令を元に決める。労働組合が無ければ締結できない。
就業規則使用者が法令又は労働協約を元に決める社内規則
労働契約使用者が就業規則を元に、労働者一人一人と労働条件を締結すること。

【を元に】という言葉が入っていますが、これは元にした決まりに違反する場合は、その部分を無効にするという意味になります。
無効になった部分は、無かったことにするわけではなく、元にしている条文に基準に引き上げられます

例えば、就業規則で【年収400万円以上】と記されていたにも関わらず、労働契約で【年収300万円】と締結された場合、労働契約の【年収300万円】が無効となり、【年収400万円以上】という条件に引き上げられます。
これを部分無効自動引き上げと言います。

均等待遇

均等待遇は次のような条文で定められています。

使用者は、労働者の国籍、信条又は社会的身分を理由として、賃金、労働時間その他の労働条件について、差別的取り扱いをしてはならない

使用者は、労働者が外国人であろうと、自身が信仰していない宗教に入信していても、犯罪歴があろうとも、あらゆる労働条件について差別してはいけない、という決まりです。

ここで注意したいのは、労働者と記載されている事です
労働者を国籍・信条・社会的身分を理由として差別してはいけないとありますが、
雇い入れ時ーつまり採用試験時において国籍・信条・社会的身分を理由に、相手を不採用にするのは禁止されていません
これについては三菱樹脂事件という判例があり、

企業者は、自己の営業のために労働者を雇傭するにあたり、いかなる者を雇い入れるか、いかなる条件で雇うかを、法律その他による特別の制限がない限り、原則として自由に決定できるのであって、企業者が特定の思想、信条を有する者をそのゆえをもって雇い入れることを拒んでも、当然に違法とはできない

という部分が要点となります。

三菱樹脂事件:https://www.kisoku.jp/gensoku/kintous3.html

男女同一賃金の原則

読んで字のごとく、性別を理由として賃金に差をつけてはいけないという決まりです

使用者は、労働者が女性であることを理由として、賃金について、男性と差別的取り扱いをしてはならない

という条文が存在します。

気をつけておきたいのは、この条文では賃金以外を性別によって差別することは禁止していない事です。条文にもはっきりと【賃金について】と書かれています。
そのため、問題で「労働基準法では性別を理由に採用を拒否することを禁じている」という選択肢があれば、それは間違いとなります。


とはいえ、法律が女性の採用他の差別を禁じていないわけではありません
その他の項目については、別途男女雇用機会均等法等で禁じています。
あくまで、法律によって禁止している箇所が違うだけなので、ここは理解しておきたいところです。

コメント

  1. […] 前回の記事に引き続き、社会保険労務士試験の学習中に気になったポイントをアウトプットしていきます。 […]

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